欧州総括2014-15。リーグを湧かせたティーンエイジャーたち (3ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 これまでバレンシアは、ジョルディ・アルバ(バルセロナ)やファン・ベルナト(バイエルン)といった優秀な左SBを輩出してきたが、今シーズン飛躍を遂げたガヤには、さっそくレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブからオファーが届いた。しかし、下部組織出身のガヤは、バレンシアとの契約を2020年6月まで更新。堅実な選択をし、ウィークポイントの守備力を改善すべく、さらなる飛躍を誓っている。

 そして、タレント不足にあえぐセリエAでは、レンタル先のサンプドリアでスタメンに定着したローマのCBアレッシオ・ロマニョーリが注目株だ。ローマの下部組織で育ったロマニョーリは、名将ズデネク・ゼーマン監督の下、17歳でトップデビュー。イタリアU-16代表から各年代の代表でプレーし続けており、国内では「次世代のアズーリを担う逸材」と高い評価を受けている。

 ポジション争いの激しいローマではレギュラーを獲得するに至らなかったものの、今シーズンはシニシャ・ミハイロヴィチ監督率いるレンタル先のサンプドリアで大活躍。持ち前のスピードと、球際に強いアグレッシブなディフェンスでレギュラーの座を確保すると、ディフェンス陣の主軸としてチームの躍進に貢献した。

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