インテルで出場機会が激減。長友佑都はどこへ行くのか (4ページ目)

  • カルロ・ファッブリ●文text by Carlo Fabbri 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

2 もしこのタイミングで売らないと、2016年の6月には長友の移籍金はゼロとなってしまう。

 1ユーロも手に入らず選手を手放すことは、インテルのインドネシア人オーナー、エリック・トヒルもお気に召さないだろう。

 さて、そうなると長友はどこへ行くのか? 彼の代理人ロベルト佃氏は表向きには移籍を否定している。

「私はどこのチームからもコンタクトを受けていませんし、インテルのテクニカル・ディレクター、アウシリオ氏やマンチーニ監督とも、こうしたたぐいの話はしていません。ユウトはインテルで満足しており、彼から移籍したいと言ってきたことはありません。契約更新? それについての話し合いはまだしていませんが、期限の2016年6月はまだまだ先です。それまでには十分時間があります」

 しかし実際には長友がこの夏のカルチョメルカート(移籍市場)の対象になることはほぼ間違いないだろう。インテルは少し前からトリノ所属の25歳のサイドバック、マッテオ・ダルミアンの獲得に動いている。ダルミアンはすでにイタリア代表のレギュラーであり、年齢的にもビッグチームで活躍するに相応しい。

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