インザーギ激怒。一触即発のミランを本田圭佑は救えるか (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 インザーギは続ける。

「これまで私はどんなことがあっても、常に希望を持ち続けていた。しかしこの試合ではあらゆる点でミスがあった。今、私は非常に落胆している。今シーズン初めて、大いなる失望を持ってピッチを後にした。これから先、プレイできるのはロッソネロのユニホームに誇りを感じている選手だけだ。我々はミランだ。無様なプレイを見せるわけにはいかない」

 そしてインザーギはすぐのその言葉を行動に移した。水曜日の試合(ジェノア戦)に向けて、日曜日からミラネッロで合宿に入ることを決めたのである。

 今シーズンを救済するための緊急処置ではあるが、それは両刃の剣でもある。ミランの常として相変わらず選手たちの生の声は聞こえてこないが、それでも選手たちとインザーギとの関係が一触即発であることは想像に難くない。インザーギの強硬策は果たして吉と出るか……。

 ジェノア、ナポリ、ローマ、サッスォーロ、トリノ、アタランタ。これらはミランが今後戦わなければならない相手である。この6試合は目標にたどり着くためというよりは、誰が来シーズンもミランのユニホームを着てプレイするかを知るための場となるだろう。

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