インザーギ激怒。一触即発のミランを本田圭佑は救えるか

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 インザーギはこれまで、何があっても常にチームを擁護してきた。選手たちは日々懸命に練習し、試合でも全力で戦っているのだと、ことあるごとに繰り返してきた。ところがそんな彼が、試合後に一変、激しく選手たちを非難した。

「我々は全員が一丸となって目標を目指すべきだった。それなのに今日のミランはひどかった。私は選手たちのピッチでの姿勢に激怒している。ウディネーゼはまるでチャンピオンズリーグの決勝でもあるかのように高い闘志を持ってプレイしていたが、我々は違った。言い訳もできないくらいの出来だった。サポーターと会長に心から謝罪したい。水曜日にまた試合があるのは幸いだった」

 もちろんインザーギが責めるのは選手たちだけではない。

「チームがこんな試合をした時、一番の責任は監督にある。私の罪は大きい。今後どうにか尊厳を保った形で今シーズンを終えなければならないが、9試合、いい内容の試合が続いた後、今回のような完全にKOされるような試合がくるとは想像していなかった。前半を0-0で終えられただけでもラッキーだった。唯一考えられるのはこの前のダービーで燃え尽きてしまったということだろうか。この試合のアプローチを私は誤った。そしてウディネーゼは素晴らしかった」

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