「もっとシュートを」。クロップ監督が香川真司に求めるもの (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 とにかくシュートを選択しないことで、香川がゴールから遠ざかるだけでなく、周囲との連係が乱れるのだ。香川自身にもその自覚はある。

「ずっと言われていますけど、僕自身、やはりシュートへの意識というのは課題です。まあ(その時その時の)判断なので、口で言うのは簡単なんですけど……。そこはやっぱり意識してやり続けるしかない。それくらいしか言えないです」

 後半、オーバメヤンのヘディングで同点に追いついたドルトムントは、延長後半に入った107分にDFケールのボレーシュートが決まり何とか勝ち越した。タイトルの可能性を残したという意味では、価値のある勝利ではあった。

 香川自身、厳しい状況に変わりはない。とはいえ勝ち続けることでしか、内容は改善しないしチャンスが得られないのも確かだ。MFロイスがケガのため、ボルシアMG戦もトップ下での先発が予想される。

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