パリSGようやく首位奪取。フランスリーグ大混戦の理由 (5ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atushi
  • photo by Panoramic/AFLO

 とりわけ、23ゴールで得点ランキングのトップを走るアレクサンドル・ラカゼット(23歳)の充実ぶりは目を見張るものがあり、彼の存在がリヨン大躍進のポイントとなっている。また、現在まで11ゴール7アシストを記録して大ブレイク中のナビル・フェキル(21歳)も注目のキーマン。この若い2トップの威力は今やリーグ屈指だ。守備面ではリヨン育ちのポルトガル代表守護神、アントニー・ロペスの活躍も見逃せない。

 勢いだけで優勝できるほどリーグアンは甘くはないだろうが、新スタジアムが完成する来シーズンに向けてリヨンが大きく前進しているのは間違いない。もしCL出場権を獲得できれば、大成功のシーズンと言えるだろう。

 8節を残すのみとなったリーグアン。今季はCLでもPSGとモナコがベスト8に駒を進めている。CLに加えてフランスカップ、リーグカップと、4つのタイトルの可能性を残すPSGの今後の過密スケジュールを考えると、しばらく大混戦が続きそうな気配だ。

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