ダービー完勝に自信。あの香川真司が戻ってきた (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Watanabe Koji

 それでもドルトムントのシュートはバーにあたり、相手GKもファインセーブで立ちはだかり、ハーフタイムは0-0のまま迎える。香川は「後半はすごく難しい試合になるんじゃないか」と予想し、だからこそ前半に「1、2点決めておきたかった」という。一方の内田は「相手のレベルが上がれば上がるほど、一発で試合の展開が変わることがある」と、ロングパスでFWフンテラールを狙い続けた。

 後半に入ってもドルトムントのペースは落ちなかった。3得点が生まれたのは後半31分に香川が退いた後だったが、いつゴールが生まれてもおかしくない試合だった。内田が試合を振り返る。

「ボールポゼッションがどれくらいかわからないけど、途中から、もう半分守備練習みたいな感じだったから。セカンドボールをだいぶ拾われたからね。かいくぐって抜けても前に俺らの選手いないから。そこに(MFの)ファルファン、ユリアン(・ドラクスラー)みたいに両サイドでいけるやつがいたら話が違ったかもしれないけど、頑張って守備に戻って来てる分、(ボールを)取ってうまくファースト、セカンドのチェックはずしたとしても、後がやっぱり続かない。ゴールまでも遠いし」

 香川のコメントは真逆だった。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る