プレミアの熾烈なCL圏争い。注目は「ハリケーン」

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by Getty Images

 優勝争いはチェルシー(勝ち点60)とマンチェスター・シティ(同55)の二強に絞られた感のあるプレミアリーグだが、熾烈を極めているのがチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得られる3、4位争いだ。残り12節となり、3位アーセナルから7位トットナムまでが勝ち点4差のなかにひしめく大混戦となっている。

3位 アーセナル 勝ち点48
4位 マンチェスター・ユナイテッド 勝ち点47
5位 サウサンプトン 勝ち点46
6位 リバプール 勝ち点45
7位 トットナム 勝ち点44

ゴールを量産しているハリー・ケイン(左、トットナム)ゴールを量産しているハリー・ケイン(左、トットナム) 下馬評では、ベンゲル体制で過去17年連続CL出場権を獲得しているアーセナルと、就任1年目のファン・ハール監督の下、「ロングボール・ユナイテッド」(ウェストハムのサム・アラダイス監督)と揶揄されつつも、タレントの質の高さに物を言わせて勝ち点を積み重ねているマンUが、結局4位以内に入るのではとの見方が強い。

 だが、ここへ来て10戦負けなしと調子を上げてきたリバプールがCL出場権を手にしても驚きはない。また、他チームに比べ、資金力(戦力)で最も劣るサウサンプトンにしても、前節のリバプールとの直接対決では不運な判定もあって0-2と痛い敗戦を喫したものの、クーマン監督の下、"奇跡"を起こす可能性は否定できない。

1 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る