復活の兆し。香川真司にスタンディングオベーション (2ページ目)
また報道によれば、ゲッツェやレバンドフスキーがバイエルンに移籍した際には存在した契約解除条項が今回の契約には盛り込まれておらず、今後も市場価値より低い移籍金での移籍はできないという。「ドルトムントは僕の故郷」と、ロイスは"ドルトムント愛"を語る。仮に2019年まで在籍しないにしても、愛するクラブに今度は大きな移籍金を残せるという意味もある契約延長だった。
そんな、ビッグニュースを経て迎えたこのマインツ戦。ロイスは熱く迎えられた。
ドルトムントはキックオフからわずか1分でまさかの失点を喫することになるのだが、その後、どうにか立て直した。ロイスは技ありの2点目を決め、勝ち越しの3点目をアシスト。話題になった週にきっちりホームで結果を出すあたりはやはり役者だ。
結局試合は4-2で終了。ドルトムントは今季2度目の2連勝で、降格圏をようやく脱し、14位に浮上した。
試合後、香川真司からは自然に笑みがこぼれた。
「(連勝は)めちゃくちゃ大きいし、勝ち方もすごく苦しい中で勝ちきったので、久しぶりに勢いが出た試合だったし、やっていても勝てる雰囲気が......。強いときの雰囲気というんですかね。そういう雰囲気だったので、ホームで勝てて良かったです」
香川自身に得点はなかったものの、前節フライブルク戦に続いてゴール前で積極的なプレイを見せた。後半22分に枠の右にそれたものの強烈なミドルシュートを放つなど、不調だった時期にはないプレイの選択肢が見られたことも収穫だった。自身の得点がなかったことについて、「これを続けていけば結果は出る。焦りはない」と言いきるあたりも、今季前半戦とは違った。
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