本田圭佑は今冬ミラン入りした6人のお手本になる (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

「頭の片隅のどこかでは、いつもサッカーのことを考えていますよ。自分で意識していなくても考えていると思います。でもそれはプロのサッカー選手なら当たり前のことでしょう。食事をするときは、練習のことを考えて、あまり重くないものを食べるようにするし、眠るときも同じ理由から、ベッドに入るのがあまり遅くならないようにするし、反対に寝すぎないようにも気をつけます」

 彼の物の考え方と行動は、今や皆の手本になりつつあるし、チームメイトたちへの良い刺激にもなっている。特にこの1月、新たにミラネッロに、イタリアにやってきた新加入の選手たちにとっては最高のお手本だろう。1月に1ヵ月間だけ開かれるこの移籍市場は"修繕マーケット"とも呼ばれているが、今回ミランには新たに6人の選手がやってきた。イタリア人選手が5人にスペイン人が1人だ。新たなホンダのチームメイトを簡潔に紹介していこう。

 リバプールからはミランの計画から6ヵ月ほど早く、若きスペイン人選手スソがやってきた。才能豊かなトレクアルティスタ(2列目の選手)で、トップ下としてもサイドアタッカーとしてもプレイすることができる。

 MFアレッシオ・チェルチについてはすでに前回のコラムでも触れているから今回は特には触れないでおこう。ミラネッロに次にやってきたのはDFのサルヴァトーレ・ボッケッティ。スパルタクス・モスクワからの移籍だ。2010年にロシアのルビン・カザンに移籍するまではマルチェロ・リッピ率いるイタリア代表にも名を連ねていた。

 チェルチに続いてミランの獲得選手の目玉となったのがマッティア・デストロだ。ローマのストライカーだったが、育ったのはインテルのユースで、次世代のイタリアを担う有望な若手の一人である。

 ルーカ・アントネッリは数日前まではジェノアのキャプテンであった。しかし実はプロとしてのキャリアをスタートしたのはミランで、2006年にミランの一員としてセリエAデビューを果たしている。サイドバックであるが、中盤の選手としてもプレイができる。ちなみに彼の父親のロベルト・アントネッリもミランの選手で、78~79シーズンにはミランの10度目のスクデットを勝ち取っている。

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