2014.10.28

ミランと本田圭佑はこのドローをどう受け止めるべきか

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 インザーギも試合後に言っている。8節までまずまず順調に来たミランだが、これからはフィオレンティーナだけではなく、インテル、ナポリ戦も待ち構えている。すべて昨シーズン、ミランよりも順位が上だったチームだ。インザーギはまたこうも語った。

「ミランはこの試合で1失点はしたが、開幕後、一番の守備を見せた試合だったと思う」

 確かにインザーギの言うとおりだ。パルマ戦のケガで離脱していたディエゴ・ロペスが復帰した後も引き続きゴールマウスを守っていたアッビアーティは、この日、すばらしいセーブを見せた。

 リーグ戦の道のりはまだまだ長い。CL出場という目標に近づくための時間は十分残っている。大切なのは、難しいチームとあたっても、たとえ小さくとも歩みを止めないことだ。

 半分"しか"入っていない派の言い分。

 ここまで良い試合をしてきたのだから、ミランはもっと上位にいてもおかしくないはずだ。そしてまさにこのフィオレンティーナ戦に勝っていれば、ミランはユベントス、ローマ以外の多くのライバルを抑え、3位に入っていたはずである。前半にデ・ヨングがゴールを決めてから、後半に追いつかれるまでの39分間、ミランは確かに目標であるCL出場圏内に入っていた。勝利は勝利を呼ぶ。もしミランが本気でこの目標に届きたいのであれば、このフィオレンティーナ戦での引き分けは、大きなチャンスを逃したということになる。インザーギ・ミランは今シーズン、先制した試合では必ず勝利していた。それがこの試合では初めてリードしていながら追いつかれたのである。
 
 イタリア語の言葉遊びはこのくらいにしておこう。前にも言ったように、試合は内容的には面白いものではなかった。特に前半はかなり退屈なものだった。ただ本田圭佑をはじめとした選手たちが、一生懸命にやっていなかったかといえば、そうではない。彼らは大いなる闘志を持ってプレイし、結果を出そうと必死になっていた。