オランダを4強に導いたのは「日本的」監督采配 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

「コスタリカは、これまでに対戦したチリやメキシコよりも力が劣る。なので、より攻撃的に試合を進めるため、3人のFWを並べて流動的にプレイさせた」

 結果的に「出来はよかったが、ゴールはできなかった」とファンハール監督。それでも90分間ではコスタリカにまったくチャンスを与えず、一方的に試合を支配したことを考えれば、指揮官の策は的確だったと言うしかない。相手GKナバスに止められた決定機のうち何本かが決まっていれば、試合はあっさり決着していた可能性さえある。

 勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。だが、試合内容に照らせば、やはりオランダの勝利は妥当な結末である。

 策士の見事な采配がオランダをベスト4進出に導いた。
  

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