2014.06.12

W杯モードに突入。現地ブラジル、治安の実態は?

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 その「セー」駅にあるセー広場には、ワールドカップのファンフェスタ会場が設置されている。大会期間中、観戦チケットがない場合はファンフェスタ会場でワールドカップを体感するのも悪くないだろう。三度の飯よりフットボールを愛するブラジル人と一緒にワールドカップを楽しむのは、サッカー好きにとって夢のようなひと時となるはず。現地に足を運ぶ人には、是非お勧めしておきたい。

 ただし、セー広場はいわゆるサンパウロのダウンタウンに位置し、日常的にスリや窃盗といった類の事件が多発するエリアでもあるので、注意が必要だ。カメラやスマホといった金目の物はポケットなどにしまい、なるべくバッグを持たず、手ぶらのほうがいい。また、日中でも単独行動は避けたいところだ。

 もちろん、これはセー広場付近に限ったことではない。基本的にブラジル全体の治安はあまりよくないので、どこを歩くにも常にスリや窃盗などに警戒すべきだろう。実際、昨年のコンフェデレーションズカップの際も、各国から訪れたサポーターやメディア関係者が被害にあっている。

 現地で得た情報によれば、今回のワールドカップ開幕前にもすでに盗難などの被害が発生しているようなので、どの街を訪れる場合も油断は禁物。ダウンタウン、地下鉄、スタジアム周辺など、人ごみの中に身を置くときはグループでお互いの安全を確認し合うのがベターだ。日本の常識を捨てることが、安全への第一歩と言える。

 とはいえ、警戒さえしておけば、ブラジルは楽しく、居心地の良い国だ。

 陽気で気さくなブラジル人は、誰にでも親切。ワールドカップ期間中は、いつも以上のホスピタリティ精神で各国からの来訪者を歓迎してくれるに違いない。

 最後に、現地観戦でブラジルを訪れる人のために、気候について触れておくと、ここ数日のサンパウロの天気は曇り時々雨の日が続いている。気温は最高気温が20度前後、最低気温が15度前後といった具合で、冬とは思えない暖かさだ。

 ただし、日中は半袖でも問題ないが、急激に気温が下がることもあるので、念のため上着などの冬支度も準備しておく必要がある。