マルセロ型とコエントラン型。W杯を彩る強力サイドバックたち
高い位置で構えるサイドアタッカーに問われるのは、むしろディフェンス能力。その下で構えるサイドバックに問われるのは攻撃能力。高い位置で守り、下から押し上げる。これこそが、2人体制でサイドを固める今日的なチームのあるべき姿といえる。
いずれにしても、ひと頃に比べて優秀なサイドバックが激増していることは確かな事実。サイドバックは今日的なサッカーのキープレイヤーになっている。
リカルド・ロドリゲス(左・スイス代表/ボルフスブルグ)、リヒトシュタイナー(右・スイス代表/ユベントス)、マキシ・ペレイラ(右・ウルグアイ代表/ベンフィカ)など、好選手は枚挙にいとまがない。Jリーグにもキム・ジンズ(左・韓国代表/新潟)のような選手が出てきた。
相手サイドバックの攻め上がりをどう抑えるか。これが今回のブラジルW杯の一番の見どころだと、僕は個人的に考えている。そして日本のサイドバックの活躍はいかに。
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