PSGリーグ連覇達成へ。パリはサッカーの街になりつつある (4ページ目)

  • サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper
  • 森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki

 新しいPSGは、まだ始まったばかりだ。クラブのオフィスには、今も建築業者があふれている。ボニファスのみるところ、カタールの出資は少なくとも2022年のワールドカップまでは続く。パルク・デ・プランスの収容人員を今の4万7000人から6万人に増やすという話まで出ている。

 ピッチの中での進歩も速い。昨シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝で、PSGはバルセロナに敗れた。監督だったアンチェロッティは、勝敗の決め手になったのはバルサが体調の万全ではないメッシを使ってきて、彼のオーラにPSGが縮みこんだことだと思っている。

 今ではPSGの選手たちも最高レベルの試合で気後れすることは減ってきたが、リーグ連覇を果たしても、チャンピオンズリーグをすぐに制覇できるとは思わないほうがいい。しかしすでに、もっと注目すべきことが起こっている。

 それは、このパリがフットボールの街になりつつあるということだ。
From The Financial Times (c)The Financial Times Limited 2014. All Rights Reserved.

>>(1)を読む

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る