絶好調のハーフナー・マイク。代表に呼ばれない今の心境は? (3ページ目)

  • 中田徹●文 text by Nakata Toru photo by AFLO

「まずは、クラブで結果を出したい。代表に選ばれても、選ばれなくても、納得のいくように今シーズンをいい形で終わらせたいんです」

 そう語るハーフナーに、「W杯行きは目標ではないのか?」と、少し意地の悪い質問を投げかけてみた。すると、「はい。まあ、そうですね」と答えながら、「でも、そんなに深く考えてないです。まずはこのチームで結果を残せれば……。(代表メンバーは)自分が決めることじゃないので、僕は頑張るだけです」と、実に淡々とした言葉を返してきた。

 だが、高身長ぞろいのオランダ人の中で制空権を握り、さらにボレーシュートに冴えを魅せるハーフナーの復活劇を見ていると、どうにかして日本代表のジョーカーとして使えないものかと期待を寄せたくなる。とりわけ、スランプと批判に打ち勝って這い上がってきただけに、ハーフナーは以前よりも強く、そしてたくましくなっているはずだ。

 昨季、後半戦だけで9ゴールを量産したハーフナー。リーグ戦はあと6試合も残っている。ザッケローニ監督を振り向かせるために、ラストスパートの再現に期待したい。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る