問われる真価。
ネイマールは不調のバルサの救世主になれるか?

  • 山本美智子●取材・文 text by Michiko Yamamoto ラファ・ウエルタ●撮影 photo by Rafa Huerta

 たとえば、過去にバルサが獲得したビッグネームが、移籍初年度に決めた得点数を見れば、その差は歴然としている。ロナウジーニョ(19点)、サミュエル・エトー(25点)、ズラタン・イブラヒモビッチ(17点)、ダビド・ビジャ(23点)などと比べ、ネイマール(3月11日現在で7点)の得点数は圧倒的に低いのだ。

 確かに、ネイマールは22歳になったばかりで、その若さゆえまだ経験値が不足している、という言い訳はあるかもしれない。だが、かつてロナウジーニョは「19歳になった時、トップチームでやっているかどうか」が才能ある選手かどうかのひとつの判断材料だと話していた。

 それを考えれば、ネイマールに与えられた時間は少ない。現地時間3月12日にはチャンピオンズリーグ、そしてさらに3月23日にはクラシコ、29日にはバルセロナダービーと大事な試合が目白押しだ。ネイマールは、果たしてバルサの真の救世主になれるのか。世界中が注目している。

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