イタリア人記者が分析。
地に堕ちた本田圭佑の評判は今後どうなる?

  • クリスティアーノ・ルイウ●取材・文 text by Cristiano Ruiu 宮崎隆司●翻訳 translation by Miyazaki Takashi

 だが、だからこそ多くのファンは、本田に決して小さくはない期待を寄せるのだ。ここミランで、新たに加入した選手が相応の苦労を強いられる事は過去の歴史が証明している。そのうえで、その重圧に潰されていった選手たちを数多く目にしてきた者たちは、その潰れていった選手の類いに本田が入らないことを実感している。

 落ちた評価は上げればいい。それだけのことである。そして本田にはそれを可能にする潜在的な力がある。焦ることはない。今季終了まで12試合が残されている。イタリア、セリエAの特異な水にさえ慣れれば、本田は必ずやその実力を発揮するはずだ。競争は激しいとはいえ、しかし、それこそがまさに本田の成長にとって最良の糧となる。

 そう確信するからこそ、今はまだ“待つべき段階”であり、だからこそ、『それでも本田を信じる』のである。

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