韓国代表が語る「ギリシャより日本のほうが上」は本当か? (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • ロイター/アフロ●写真 photo by REUTERS/AFLO

 試合後、ギリシャを肌で感じた韓国人Jリーガーのキム・ジンス(新潟/左SBで先発)とハン・クギョン(柏/ボランチで先発)は、こんな印象を口にしてくれた。

「背が高く、テクニックのある選手もいたが、背の高い選手は足元が弱いと思ったし、スピードでは勝てるのでワンツーなどで裏を狙えばチャンスになると思っていた」(キム・ジンス)

「フィジカルが強く、セットプレイは迫力があったし、実際、前半に危ないシーンもあった。ただ、流れの中でしっかりプレスをかければ相手はほとんど何もできなかった。もちろん力はあると思うけど、それほどではない。日本らしいパスサッカーができれば、いい結果が出ると思う。僕の感想では、日本の方が嫌な相手ですね」(ハン・クギョン)

 ただ、W杯で日本が対戦するギリシャがこの日と同じチームかといえば、そうではないはずだ。ユーロ2004で優勝、ユーロ2012でベスト8進出など、低い下馬評を覆(くつがえ)しての成功こそギリシャのお家芸ともいえる。スターは不在だが、全員が勝利のために全力を尽くすスピリットが持ち味である。テストマッチでは読み切れない不気味さがあるのがギリシャというチームだということは忘れるべきではないだろう。

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