2014.03.04

「銀狼」と呼ばれる本田圭佑。ミラノでの食生活は?

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 イタリアの2大ネットワークのひとつ、メディアセットの名物解説者で、熱いミラニスタでもあるカルロ・ペッレガッティは、自分の解説の中で選手にニックネームをつけることで有名である。例えばアバーテならイエロー・サブマリン、パッツィーニはアドレナリン、バロテッリはラッパー・バロBという風に......。ペッレガッティのネーミングセンスはミラニスタにとっては神に等しい。

 本田の銀狼も彼が付けたもので、この1月に彼がミランにやって来た時、髪を銀に染めていたのがその由来だ。彼が髪の色をもとの見慣れた金色に戻したあとでも、そのニックネームだけは残っている。

 話がだいぶそれてしまったが、本田は試合以外ではいつもと同じように、自らのコンディションを上げることに黙々と専念している。ミランのフィジカルトレーナーの細心の注意のもと、うまくいけばかなり早いうちに彼の体調はトップに戻るはずだ。そうすればミランの終盤の追い上げにも、そしてシーズン終了直後のW杯にも、大きな力となるだろう。

 ユベントスとのビッグマッチを控え、先週のミラネッロはぴりぴりと緊張した雰囲気だった。会見も少なく、スポンサー等とのアポイントも一切ない。こんな集中した空気の中、我々はミラネッロのシェフに話を聞くことができた。食事は選手にとっては重要なものであるし、そこからその選手の素顔をのぞくこともできる。好き嫌いの激しい選手、注文の多い選手......しかし我らが銀狼こと本田は食生活においても非常に真面目なようだ。

 本田はミランのメディカルスタッフがおすすめするメニューをそのまま食べているらしい。例えばある日のメニューだったら一皿目はトマトソースのスパゲッティ、二皿目は鳥の胸肉のグリル、ゆで野菜添え、というように。シェフの話によると、こうしたビッグマッチを控えている時は、選手たちもナーバスになっているのか、それとも食事のときぐらいはリラックスしたいと思うのか、あれが食べたい、これは嫌だと、栄養学的にはあまりよろしくないメニューを要求してきて、シェフを困らせるそうだ。

 その点、本田は出されたものをきちんと食べてくれるので嬉しいとレストランでも評判は上々だ。ここでも本田のプロ意識を見た気がした。


オフィシャル誌編集長のミラン便り>

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