ブンデス後半戦へ。内田シャルケ、岡崎マインツに好材料 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

 また、韓国代表MFク・ジャチョルをブルフスブルクから獲得し、前線を補強したマインツ(9位)にも注目したい。トゥヘル監督から前線からの守備力とユーティリティ性を買われたク・ジャチョルはどのポジションでプレイするのか。その使われ方によって、前半戦8得点、得点ランキング13位につける岡崎慎司はさらに得点を重ねることができるようになるかもしれない。「ヨーロッパリーグに出場したい」とク・ジャチョルが言うように、チームの目標は6位まで順位を上げることだ。

 この冬にはふたりの日本人選手が2部チームに加入している。1860ミュンヘンに移籍した大迫勇也は即戦力として期待される。また勝ち点39で昇格争いをリードしているケルンに入った長澤和輝は、まずはそのプレイをアピールしていく必要があるだろう。冬の移籍には、シーズン中のチームに、言葉も分からない状態で飛び込むという難しさがある。だが細貝萌、岡崎慎司、酒井高徳ら、それを克服してきた先輩は少なくない。厳しい環境の中で得るものが多いというだけでなく、勝負の中で結果を出して欲しいものだ。

 後半戦はW杯までの勝負の期間でもある。そこでどれだけ結果を残し、自身を良い状態へと導けるか。個々の選手にとってはサッカー人生を左右するような戦いになる。

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