ケルン入団の長澤和輝。ドイツ人は日本の大学サッカー選手をどう見たか (4ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • 松岡健三郎/アフロ●写真 photo by Matsuoka Kenzaburou/AFLO

「ナガサワか、覚えておくよ!」と言うと、彼は満足そうに帰っていった。短い時間だったが、長澤のプレイは見る者に確かなインパクトを残した。その実力を発揮できれば、今は少々困惑気味のファンも、長澤を獲得したクラブの決断に納得するだろう。

 今やドイツではその名を知らないほうが珍しい香川だが、日本からやってきた時は全くの無名選手だった。その後、香川らの活躍により、「Jリーグで活躍した」ことがドイツではある種の品質保証となった。しかし、Jリーグを経由せずにやってきた長澤はそうではない。これから始まるのは、今は無名の存在である長澤が、ドイツでその名を知らしめていく戦いだ。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る