2013.12.21

「死の組」イングランド代表に、悲観論渦巻く

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by GettyImages

 ただ、選手の反応はそれほどネガティブなものではない。

 エースのルーニーが「タフなグループだと思う。でも、楽しみだし、W杯が待ち遠しい!」とコメントすれば、MFウィルシャーも「厳しいグループなのは間違いないけど、優勝しようと思うのなら、最高のチームと戦わないといけないじゃないか!」とツィートしている。

 前回南アフリカ大会、英国メディアは、アルジェリア(=Algeria)、スロベニア(=Slovenia)、アメリカ(=Yanks)と同居したことから、対戦相手の頭文字を取ってグループリーグを“EASY(簡単)”と称していた。だが、辛うじて突破はしたものの大苦戦だった。そう考えれば、強豪との対戦が決まり、「かえって選手の気が緩むことなく、高いモチベーションを保てる」(ホジソン監督)ことで好結果につながる可能性もある。

 元イングランド代表MFで、98年W杯では監督も務めたグレン・ホドルは、「厳しいグループに入ったが、準備期間が多く取れる初戦でイタリアと当たれるのはラッキー」「移動距離などを考えれば、今大会はいかに休息を取れるかが勝敗を分けるカギになるだろう」と語っている。

 さらに前出のワドルは「イングランドは懸命にプレイする好チームではあるが、ボール回しに難があり、芝が長いピッチや気候の問題を考えても不利な点が多い。ただ、ボールが持てない分、相手の強さを認めてカウンターに徹すれば、勝機が見えるかもしれない」と、戦い方次第では道が拓ける可能性もあるとしている。

 果たしてイングランドの行く末はどうなるのだろうか。

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