今季初先発。マンU香川真司は復活のきっかけをつかんだか

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

 チャンピオンズリーグの初戦で、香川真司がいきなりの先発復帰を果たした。9月12日に行なわれたスポンサー関連の記者会見をインフルエンザで欠席し、その後のクリスタル・パレス戦ではスタジアムに姿を現さなかった。さらにこのレバークーゼン戦前日、モイーズ監督が記者会見で「まだ喉に風邪が残る」とコメントしたことから、出場は厳しいと見るのが自然な流れだった。それだけにサプライズである。

レバークーゼン戦に今季公式戦初先発、シュートを放つ香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)レバークーゼン戦に今季公式戦初先発、シュートを放つ香川真司(マンチェスター・ユナイテッド) 公式の場に姿すら現さないことから、本当に体調不良なのかどうかさえ怪しまれたが、実際に体調は良くなさそうだ。試合後ミックスゾーンに現れた香川は、鼻声で息をするのも辛そうだった。そしてプレイに納得のいかない様子で語りだした。

「(今日の出来は)全然、でしょう。後半はやっぱりミスが続いて。今日はなかなか試合に入れてなかったなと自分の感覚では思ってたので、難しかったです。気持ちは、結果を残したいということしか考えてなかったし、あとは体力との勝負だなと思ってたんですけど。(体調不良が)影響して、地に足が着いてない感じがあった」

 地に足がついていない感じというのは、精神的な意味ではなく、文字通りフワフワと宙に浮いたような状態でプレイしていた、と言う意味だった。

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