開幕戦でバイエルンとグアルディオラが見せた末恐ろしいまでの可能性 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

 先制点をあげたロッベンもほぼ同じことを口にした。

「最も重要なのは、我々が常に相手を支配して、アグレッシブな攻撃を展開すること。今日は部分的にそれがうまく機能し、相手に圧力を加えることができた。でも目指すレベルにはまだ達していない。もう少し時間がかかりそうだ。今日の試合では十分だったが、細かい点で足りないところがある。今後数週間で我々はさらに強くなる」(公式サイトより)

 この1戦だけ見れば、守備面で課題があるようにも感じられた。ザマー取締役は「マジシャンだ」と評したが、グアルディオラの采配もまだまだ未知数だ。どこか不慣れなボール回しにリズムが合わず、苛立つ場面も見られた。だが、バイエルンは超攻撃的な新システムで勝ち切った。末恐ろしいまでの可能性を感じさせた一戦だった。

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