シャルケ内田篤人「内田は悪いヤツじゃないとわかってもらえれば...」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 ここ2シーズンは右太もも裏を何度も痛め、故障しては休む、ということを繰り返している。日本代表でのフル稼働もあり、少しでも休むことが必要だという判断も働いたようだ。

 ただしオフ中も休んでばかりいたわけではないと、内田は強調する。懸案の右太もも裏肉離れが再発しないように、トレーニングを積んだ。

「もも裏もオフ中にビシバシ鍛えたので、もう一回(肉離れに)なったら、それはしょうがないかって」

 昨季、内田がケガから本格的に復帰したのは、後半戦のドルトムント戦(3月9日)、つまりシャルケにとって1年間で一番重要なダービーマッチであった。その復帰については、内田自身と日本にいる日本代表スタッフとで判断している。だからこそ、日本にいることのできるオフの間に納得のいくリハビリを行ないたかった。つまり今季は、万全の状態で迎えることができたとも言える。

 8月11日のリーグ開幕戦に向けて気負いは感じられない。以前はできる限りの試合に出場したいと意気込んでいたが、そこは少し違っている。

「自分はどちらかというとのんびり屋さんですし、まあ、開幕にピークをもってきたら1年もたない。これまでも開幕がキレのピークっていうわけでもないですし」と、余裕を見せる。

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