U-20W杯総括。日本はアジアの中で遅れをとった

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

 フランスに敗れ、ベスト4進出を逃したウズベキスタンのチーム関係者は、惨敗にショックを受けるどころか、すでに「次はリオを目指す」と言い、早くもリベンジの機会をうかがっていた。

 現在のU-20ウズベキスタン代表を率いるムサエフ監督が、引き続き五輪代表の指揮を執るかどうかを含め、「今後のチーム編成については、ウズベキスタンへ帰って話し合いが行なわれてから」とのことだったが、すでに高いモチベーションを携え、視線を3年後へ向けていたのは間違いない。

 日本サッカーが今後、世界のトップレベルと伍して戦えるようになるためには、アジア全体のレベルアップは不可欠である。その点で言えば、今大会での快挙は歓迎すべきことだ。

 しかし、そのレベルアップに日本が取り残されたのでは意味がない。

 ロンドン五輪での44年ぶりのベスト4進出はまだ記憶に新しいところだが、すでに次のリオ五輪出場を目指す戦いは始まっている。しかも、その競争において日本は早くも出遅れているのである。

 リオ五輪予選はロンドン五輪以上に厳しくなる。そのことはしっかりと認識しておかなければならない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る