イタリア人記者が語る「ザッケローニへの批判はフェアではない」 (3ページ目)

  • マッシモ・チェッキーニ●文 text by Massimo Cecchini
  • 栗原正夫●翻訳 translation by Kurihara Masao

 だからこそ、日本サッカー協会はとにかく強化のために多くの強豪国と試合を組むべきである。なぜなら選手は厳しい試合からのみ、経験を積むことができるからだ。

 ブラジルで3連敗を喫したことで、日本ではザッケローニに対する批判が強まっていると聞いた。それはフェアではないし、解任を望むような報道には声をあげて反対したい。

 ザッケローニは本田や香川らのスター選手をうまく生かし、特にイタリア戦の前半は、日本人のフィジカルの弱さをカムフラージュするようなコンパクトな戦術により、日本の力を最大限に発揮させていた。それは現代サッカーの監督たちの理想でもある。

 もちろん、課題や改善しなければならない点はあるだろう。ただ全体として見れば、日本は正しい方向に進んでいるはずである。

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