2013.06.27

際立った名将フェリペの「監督力」。
地元ブラジルがコンフェデ決勝へ

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi photo by Fujita Masato,Matsuoka Kenzaburo

 結局、後半41分の決勝ゴールはコーナーキックからパウリーニョがヘッドで決めたわけだが、後半途中からゲームの流れがブラジルに傾いていたことは間違いない。手詰まりの際、あるいは勝負に出る時のオプションを、就任半年足らずで用意したフェリペ監督の手腕を称賛すべきだろう。ベルナルド、エルナネス、そしてリードした後にネイマールに代えてCBダンテ投入という選手交代もパーフェクトだったと言える。

 よって、このゲームは、悪いながらも最終的に勝ってしまうブラジルの強さが光ったと見るよりも、現状のチーム力に「監督力」を上乗せしたことで勝ったブラジルの総合力の高さと見るべきだろう。

 こうなると、もうひとつの準決勝、スペイン対イタリアの結果次第ではあるが、是非とも決勝戦ではブラジル対スペインの対決を見たくなる。

 世界王者スペインに対して、欧風スタイルの“フェリペ・ブラジル”がどんな戦いを見せるのか。この対決には、おそらく来年のワールドカップの優勝を占うヒントが隠されているに違いない。

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