W杯欧州予選、首位を走るベルギーと旧ユーゴ2ヵ国に注目! (4ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Reuters/AFLO

 現時点で2位ギリシャとは3ポイント差なので、このままの勢いが続けばW杯初出場も夢ではない。6月8日は5位ラトビアと対戦する。

 モンテネグロも、セリエAで活躍中のタレントたちを中心にして構成されている好チームだ。

 注目はチームの得点源であるブチニッチ(ユベントス)とヨベティッチ(フィオレンティーナ)のアタック陣だが、守備の要となるバシャ(リール)とサビッチ(フィオレンティーナ)のCBコンビもチームでは重要な役割を果たしている。指揮を執るのは、90年代にエスパニョールでプレイした元ユーゴ代表のブルノビッチ監督で、まだ45歳の若さだが、ここまでは見事なチーム作りを行なっている。

 モンテネグロはイングランドとのアウェー戦を残しているのでまだ気は抜けないが、グループ2位でプレイオフに進出する可能性も含めれば、こちらもW杯初出場の夢が叶う可能性は十分にある。6月8日は4位に沈んでいるウクライナとの戦いになる。

 6月7日から11日にかけて試合が予定されているヨーロッパ地区予選は、9~10月に佳境を迎え、11月のプレイオフでフィナーレとなる。果たして13枚の切符を手にするのはどのチームになるのか。本大会の観戦を楽しむためにも、見逃せない戦いが続く。

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