酒井高徳インタビュー「ブンデスでの苦楽と日本代表への思い」

  • 了戒美子●取材・文 text and photo by Ryokai Yoshiko

――時期はともかくとして、もっと上位クラブへチャレンジしたいという気持ちはありますか。

「それはもちろんあります。シュツットガルトは良いチームだし、良いサポーターがいる良いクラブで、チャンピオンズリーグにもあと一歩で行けるくらいの実力はある。ですからここもビッグクラブだと思うけど、もっとビッグクラブはあるわけですから。そういうビッグクラブの選手にもまれるのは、やっぱりいいなと思いますね。ドイツだったらドルトムントでもバイエルンでも、シャルケもそうだと思うし、それこそプレミアの上手い選手にもまれるのもいいなと思う。香川くんとか佑都くんとかを見ていると、やっぱりかっこいいですもんね、ああいうチームのユニフォームを着て試合に出てるのは。そういう自分を想像すると、それは選手としての夢というか。でも、香川くんとかは、もうすでに日本を代表する選手という前提があってマンチェスターにいるけれど、自分はまだそこまではいってないから。でも新潟のサッカーをもっと盛んにしたいなと思うから、新潟人としてそういうビッグなクラブに行って、またもっと新潟が盛り上がってくれたらいいな、とは思います」

――憧れのクラブはあるのですか?

「そのリーグのビッグクラブに行きたいなと思います。例えばドイツだったらやはりドルトムントやバイエルンに代表されるような、その国で常に上位で戦うチームでやってみたいなという気持ちはあります」

――日本代表としても今後が期待されます。振り返ると、ワールドカップ出場権がかかったヨルダン戦では不運にも失点に絡んでしまいました。

「相当ショックでしたよ。なんでこんな時に限って、せっかくスタメンで出ているのに、と。日本代表はアウェーでもなんだかんだいって勝ってしまうところがあったのにな、と思いました。いろいろな人の視点があるし、感想があるけど、個人的にはその後、あのプレイで起きたことに真剣に取り組んでやってきました。その後、引きずってないというのは嘘だけど、悪い方に引きずるというよりは、どうするべきだったのかなというのはすごく考えています。あの場所、あのタイミングで、そのプレイが適切だったのか。もっと後ろに下げるとか、簡単に横パスを選択するとか、そういう選択があったのか。そうやって覚えながらやることが、次につながると思う」

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