CLで歴史的大敗。深い傷を負ったバルセロナの未来は?
バルセロナ対バイエルンのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝。第1レグで、ミュンヘンのスタジアムで4-0と大敗したバルセロナは、その結果に心理的に追い込まれることなく第2レグに臨んだが、最終的にはホームで0-3と屈辱的な惨敗を喫した。
欧州ナンバーワンの名をほしいままにしていたバルサが、合計で7-0と、無得点のまま敗退していくとは、誰が想像しただろうか。
ホームでバイエルンに大敗したバルセロナ。今季もCL決勝進出を逃すことになった CL決勝トーナメント1回戦のミラン戦では、アウェーの第1レグで2-0とリードをされながらホームの第2レグで4-0と逆転して勝ち上がっただけに、再び起こるかもしれない奇跡を見届けようと、多くのサポーターがカンプノウに足を運んだ。だが、そのほとんどが試合終了のホイッスルが鳴る前に、スタジアムから家路につく光景が象徴的だった。
試合前日の記者会見に現れたバルサのDFピケは、「もしも、このバイエルン相手に4-0の結果をひっくり返せるチームがあるとすれば、それはバルサだ」と誇り高く言い切ったが、前半がスタートすると、それは儚(はかな)い夢に過ぎないことを思い知らされることになった。
「メッシがいれば、すべては可能だ」と試合前に地元メディアは謳(うた)っていたが、そのメッシの名がスタメン表になかった。結局、メッシは途中出場を果たすこともなく、バルサが敗退する様子をベンチから見守り、今季のCLから去った。
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