2013.04.11

CL準決勝進出も、「メッシ依存症」が浮き彫りになったバルセロナ

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Huerta

 誰もが心待ちにしていた同点ゴールは、最近、現地で「MVP」と称されている『メッシ-ビジャ-ペドロ』のFWラインから生まれた。メッシが前線でドリブルを仕掛け、ペナルティエリア付近で出したパスをビジャがコントロール。そして、ビジャからのアシストを受けたペドロが力強くゴールネットを揺らした。

「片足を引きずっているメッシの方が、すべてが健康なほかの選手たちより、ずっと上だよ。ハハハ」と試合後、ダニエウ・アウベスは嬉しそうに笑い飛ばした。

「僕らは世界一の選手について話しているんだ。片足を負傷していても、メッシが自分達のチームにいるなら、どんな状況でも使うべきだよ」と語ったのはピケだ。

 また、「今日、僕らと一緒に試合に出場するために、メッシがこの1週間どれだけ努力したことか。彼の努力と果たしてくれた仕事に対して、僕たちはお礼を言わなければならない」と、ゴールを決めたペドロもメッシへの賛辞を述べた。

 試合は1-1で終了し、第1戦、第2戦の合計が3-3となったが、アウェーゴール数で上回ったバルセロナの勝ち上がりが決まった。ビラノバ監督はこの試合でバルサのトップチーム監督就任50試合目を迎え、バルサは6年連続でのCL準決勝進出という記録を作り出した。

 記録だけ見れば華々しいが、バルサはシーズンの最終局面で岐路に立たされている。

 国内リーグ制覇については、あと一歩まで近づいているため、メッシに関してはリーグ戦で完全に温存しCLに照準を合わせて休養させるのではないかと推測されている。

 果たして、ビラノバはメッシ抜きで残りのリーグ戦を勝利し、メッシはCL準決勝(第1戦は4月23日か24日)までに本調子を取り戻すことができるのか。

 CL決勝の地、憧れのウェンブリーにまた一歩近づいたバルセロナは、「メッシ依存症」から脱却する道を見つけ出せるのか。リーグ戦、CLともに、世界中が注視することになるだろう。

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