【オランダ】攻撃から守備へ?今、オレンジ軍団で若いDFが育っている (3ページ目)

  • 中田徹●文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

 なぜ最近になって、急にオランダ人ディフェンダーがブレイクしているのか。アルヘメーン・ダッハブラット紙のワイフェルス記者は、「ヴィレムを解雇されたファン・ダイクがフローニンゲンで生まれ変わったように、偶然の要素は大きいものの、中には必然的に生まれた選手もいる」と言う。例えばファン・ラインは、「アヤックスや代表には優秀な攻撃陣がたくさんいるけど、サイドバックならプロになりやすい」という理由で、ディフェンダーを志(こころざ)したのだ。また、オランダサッカー界の不景気により、「海外からディフェンダーを獲らなくなったことが、若手のチャンスを増やした」とも言われている。

 今まで「ディフェンダー」と言えば経験を重視され、ベテランが占めるポジションだった。しかしオランダは、若き守備陣で結果を残している。近い将来、その常識はオレンジ軍団によって変えられるかもしれない。


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