2013.04.02

【CL】準々決勝で輝くのはどちらか?
メッシとロナウドの今季を比較

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Huerta

リーグ戦の得点ランクは2位だがCLでは得点ランク首位のロナウド 2013年に入ってから現在までの3カ月間で、ロナウドがCL、国内リーグ、国王杯で決めたゴール数は「21」で、チーム総得点「44」のほぼ5割(47.7%)を占めている。2012年の同じ時期を見ると、ロナウドは「20」ゴールをマークしていたがチーム総得点は「51」。つまり、ロナウド以外のレアルの選手のゴール数は「31」から「23」に減少している。

 モウリーニョが「ロナウドのみがレベルをキープしている」とコメントしたのは、お世辞でも感覚でもなく、まぎれもない事実なのだ。また、ロナウドのすごさは、CLと国王杯で、この試合に勝たなければ敗退という「ここ一番」の勝負でゴールを決めたところにある。ロナウドのゴールがなければ、レアル・マドリードはCLからも国王杯からも敗退していたのだ。

 このロナウドの勝負強さを見るたびに、いつも思い出すエピソードがある。2005年、アルコールが原因でロナウドの父親はこの世を去った。そのニュースはすぐに知れ渡ったが、父親の亡くなった数時間後、ロナウドは、当時のポルトガル代表監督フェリペ・スコラーリとミーティングを持ち、「代表戦には問題なく出場します」と心配する周囲をよそに自身の意思を伝えていた。

 その頃、ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドでプレイしており、すでにスターの座についていたものの、弱冠20歳。日本でいえば高校を卒業して2年目という若さで、どんな思いを胸にその決心を代表監督に伝えたのか。このエピソードは、逆境に負けない、負けたくないという彼の強靭な精神を色濃く表している。