【イタリア】監督自らが語る「ユーベが3バックを採用した3つの理由」 (3ページ目)

  • クリスティアーノ・ルイウ●取材・文 text by Cristiano Ruiu宮崎隆司●翻訳 translation by Miyazaki Takashi

 だからこそ、まずは『4−3−3』へ移行し、そのうえで、もうひとりのMFの特性を活かすために『3−5−2』へと形を変えることになっていったわけだ。言うまでもなく、そのもうひとりのMF、最も重要だったのは、アンドレア・ピルロの存在だ。端的に言って、彼の稀有な才能を活かすにはやはり2列目(中盤)を2枚にすることはできない、と。

 とまぁ、ざっくり言って以上の3つとピルロの存在、これを足していけば自ずと答えは導き出されることになったということだ」

 現在のイタリア代表も3バックを採用しているように、ユベントスというクラブが代表チームに与えている影響は小さくない。強豪クラブが世界のサッカー界に与える影響力を考えたとき、イタリアのクラブの力は、また少しずつ増してきているといえる。

 そして、この3バックというトレンドが今後どこまで広がりを見せ、続いていくのか。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを含めた、各国の強豪クラブ同士の戦いを、多くの監督たちが注目をしているはずだ。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る