【ドイツ】W杯予選へ、酒井高徳「自分が日本代表だと言えるようになりたい」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Kenzo Koba

 この試合では、前半17分にシュベクラーのスルーパスにアイグナーが抜け出してフランクフルトが先制。前半は互いに決定機が少なかった。後半に入るとフランクフルトの運動量が落ちる。シュツットガルトが主導権を握り押し込む時間帯が続いた。後半3分には右サイドからのスローインを岡崎がキープし、パスを受けたボカがペナルティエリア内を仕掛けたところでPKを得て同点に。後半26分には岡崎に代わって入ったマキシムの右CKをニーダマイヤーが頭で豪快に叩き込み逆転に成功した。フランクフルトには力が残っていなかった。

 試合後の3人の様子は、まさに三者三様だった。

 乾貴士は敗戦を悔やみながらも、あっけらかんとしていた。

「相手のPKが......うちも同じようなのがあったから相手のことばかり言えないけど。勝たないといけない試合だった。もったいない」

 自身は2列目ではなく2トップとしての出場だったが、これは好感触だったようだ。

「裏を狙うことしか考えてなかった。監督からは走れとしか言われないので走った。2トップのほうが良いんじゃないですか。アイグナーも速いから、1点目みたいな形もできるし」

 乾は勢いよく話し続けた。

「試合自体は悪くなかった。悪いシーンもなかった。失点は二つともセットプレイだし。相手の44番(マキシム)が入って、完全に試合が落ち着いちゃいましたね。最初から入っていたらまた違ったと思う。あと、16番(トラオレ)は上手かったな」

 3戦連続先発出場の岡崎慎司は、勝利に明るい表情を見せつつも、やはり得点できずに途中交代したことを気にしていた。

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