【イタリア】伝統のミラノ・ダービーで長友佑都が見せた「強さ」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

「堂々としているし、あれだけブーイングが起こっても自分のプレイをしている。度胸というか、根性がすわっている選手だなと思う」

 これは長友が、相手FWバロッテリを評して口にした言葉である。だが、それはそっくり長友自身にも当てはまるのではないかと思う。

 平常心で臨むのが難しいほどの大一番。にもかかわらず、長友は前半の出来が悪くとも浮き足立つことなく、後半はすっかり自分らしさを取り戻してしまった。

「外国人選手にはフィジカルが強い選手は多いけど、気持ちだけは絶対に負けない」

 長友のそんな矜持がうかがえた、伝統のミラノ・ダービーだった。

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