【ドイツ】不調続くシャルケ。「そう簡単じゃないよね」(内田篤人) (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 シャルケの内田篤人はピッチ内の感覚を説明する。相手の攻撃は回数こそ多いがさほど怖さはなかった。だが、自分たちも攻めきって得点をとれるほどでもなかったということだ。

 30分過ぎにも、アウフスブルクはフィリップ、モラベクとク・ジャチョルが絡んで右サイドを崩しゴールに迫るが、これも肝心のラストパスの精度が低く得点の匂いまではしなかった。

  後半に入っても最初のチャンスはアウフスブルク。49分にカウンターからベルナーがシュートを放ちひやりとさせる。69分にもメルダースのミドルシュートがポストをたたいた。シャルケはリスクを負わず、攻撃に人数をかけられないまま、意図した攻撃性を全く見せることなく試合は終了した。

「(勝利という)結果が出れば、あとは簡単なんだけど......。そう簡単じゃないよね」(内田)

 昨年末に監督交代を行ない、後半戦は一気に上位進出を狙いたかったシャルケだが、現状は6位のまま。7位ボルシアMGと勝ち点29で並んでおり、このままでは来季の欧州戦圏内獲得すらおぼつかない。さらに来月はチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ガラタサライ(トルコ)戦も控えている。組み合わせには恵まれたはずだが、そのチャンスを生かすことはできるのか。昨年来の懸念は未だ解消されていない。

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