【ドイツ】リーグ戦そっちのけ?メディアも夢中のグアルディオラ監督就任

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko

 バイエルンだけでなく、チェルシーもグアルディオラの監督就任を熱望しており、最後まで争奪戦が繰り広げられたと言われている。昨年末にはチェルシーでほぼ決まりだろうと、英メディア関係者の間ではささやかれていた。だからこそ、英メディアが白旗を挙げたような様子が面白くて仕方がない、というような紹介の仕方だ。

 大衆紙ビルトは、彼ららしい切り口でいまだにこの話題で楽しんでいる。週が明けた21日には、勝手にウェブ上で「ペップのアシスタントコーチは誰がいいか」の投票を行なっている。

 候補に挙げられているのは、まずマヌエル・エスティアルテ。「96年の水球スペイン五輪代表で、バルセロナ時代のペップの側近であり、渉外の役割を担っていた。現在は失業中」と紹介している。その他の候補者は、ラウル・ゴンザレス(「代表で親交あり。バイエルンが交渉していないことをビルトは把握しているが、1月のドーハ合宿で接点はある」)、シュテファン・エッフェンベルク(「01年、チャンピオンズリーグ優勝を経験。11年にはバイエルンでインターンシップを修了。ミュンヘンに住んでいる」)、ヘアマン・ガーラント(「現在のアシスタントコーチにも可能性はあるだろう」)ら。翌日には、エッフェンベルクが読者投票の1位になったことを報告していた。

 また、グアルディオラの監督就任と同時に、現監督ハインケスは今季限りでリタイアするとも報じられたが、今週になって本人が反論したとの報道も出てきた。リベリーが「(チームを去る)ハインケスのためにもタイトルを取る」と発言するなど、関連する話題にはこと欠かない。リーグ戦が進行する中ではあるが、メディアはどこまでもグアルディオラで盛り上げる様子である。

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