【ドイツ】「それも含めていい経験」。長谷部誠が語った苦闘と復活

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 そう簡単には出てこない言葉ではないだろうか。ただまだ満足できる出来とはほど遠い。右MFとして出場が続く中、アシストもゴールも記録した。だが、中央のディエゴや左のオリッチほどのインパクトを残せていないこともまた事実。その点は本人も強く認識している。

「右アウトサイドでのプレイは、もっと良くしてかないといけない。あそこで出るんだったら得点に絡むプレイをしていかないといけない。もちろんあそこではディフェンスも求められていますけど、攻撃のところでやっぱりもう少し結果を出したいなというのはあります」

 後半戦はより攻撃的にゴール前に顔を出す長谷部を見ることができるだろうか。マガト時代にはなかなか見ることのできなかった長谷部本来のプレイを期待したい。

 長谷部は後半戦を見据えている。

「最初はチームとして勝てなかったので、前半戦の最終的な順位は15位どまり。でも、後半は盛り返さなきゃいけないし、カップ戦も勝ち残っているので最後まで行きたいなと思います。(15位ではあるが)下じゃなくて上を見て、上のほうが勝ち点も近いので、上だけを見てやりたいなと思います」

 チームがどれだけ順位を上げられるか、長谷部はどこまで躍動するか。後半戦のボルフスブルクを注視していきたい。

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