2012.12.13

【イタリア】プランデッリ代表監督「日本の強さは組織能力にある」

  • エンリコ・クロー●文 text by Enrico Currò内海浩子●訳 translation by Hiroko Uchiumi
  • photo by Getty Images

――もう少し具体的におうかがいします。EURO後、W杯に向けて新メンバーのチームになってから4-3-1-2で戦ってきたアズーリが、11月の親善試合(フランス戦)で初めて4-3-3を敷きました。

「ひとつのフィックスしたシステムでプレイするのは、メンバーが変動中でチームとして進化の段階にある時には効果的だと思っている。中盤ロンボ(ダイヤモンド型)とポジションチェンジが流動的な3MFによる4-3-1-2が、ここ3ヵ月間のアズーリのトレードマークであったことは確かだが、そういった理由があったのだよ。フランス戦で4-3-3にしたのは、たまたまテストしたのではなく、私がこのシステムの力を信じているからだ。とはいえ、試合中はいくつもの形を使いこなせねばならない。刻々と変わる試合の状況や形勢によりうまく対応できるようにね。だからイタリアがどのシステムで戦うか、というのをフィックスしてはいない。ともかく、FW3人からなる3トップ、つまりトレクアルティスタ(ダイヤモンド型の頂点)なしの4-3-3システムがより適切というのが、私の今の考えであることに違いはない」

――カッサーノが抜け、エル・シャラウィやベラッティが入った現イタリア代表はEURO2012からどのように変わりましたか?

「私の言う変化は進化を意味する。今のサッカーは渦を巻くように変化しており、手に入れた成功(EURO準優勝)の場所に留まっていてはあっという間に吹き飛ばされるリスクがある。徐々にではあるが若手を加えていくのは避けては通れない道なのだよ。スペイン代表を見れば一目瞭然だ。EURO優勝は、W杯優勝にあぐらをかかず、改悪することなくチームを刷新したことから生まれたとデル・ボスケに言われたよ。今のイタリア代表にも同じことがいえるんだ。だから選手は少々入れ替わった。それがサッカーと人生の定めというものでもあるからね。サッカーとしてどのように変わったかといわれれば、基本コンセプトは“サッカーをする”チームなのであり敵のサッカーを壊すための集団ではないというところで一致はしているが、その具体性は戦力にあわせて少しづつ見つけていかなければならない。試合や合宿をしていく中でね」

――しかし代表の監督に与えられている試合数や合宿期間はとても限られています。その中でどうやってチームを作りあげていくのですか?

「その限られた練習と、そして特に大会前の合宿をいかに実りあるものにするかが重要なのだよ。うまくいっていないことや問題を修正したり、頭の中で描いているサッカーをグラウンド上で実践できる貴重な時間なのだからね。また、いずれにせよ“アクシデント”はつきもので、先のEUROでも故障者が出たために本来の4バックではなく序盤は3バックで戦うことになった」

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