【ドイツ】ホッフェンハイム監督交代。宇佐美貴史への影響は? (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 今節の注目は日本人対決となったシュツットガルト対シャルケだった。

 しかし岡崎慎司(シュツットガルト)は2日前のヨーロッパリーグ、モルデ(ノルウェー)戦で右ひざ靭帯を伸ばしベンチ入りしなかった。酒井高徳(シュツットガルト)と内田篤人(シャルケ)はともに先発出場したが、酒井はレッドカードで退場。内田も彼のサイドから失点につながるクロスをあげられるなど苦戦を強いられた。結果は3-1でシュツットガルトに軍配が上がった。

 シャルケは勝ち星から見放されたばかりでなく、攻守の歯車が合わない。攻め込んでもボールを奪われてそのままピンチになるような場面が目立つ。どうにかしのいでこの先につなげていきたいところだ。

 一方、酒井は相手へのタイトなチェックで自由にプレイさせず、その持ち味を生かしていた。「今日はタイトに守備をしようと思っていた」と、プレイそのものへの手応えはあったようだ。

 ニュルンベルクはデュッセルドルフと対戦、清武弘嗣(ニュルンベルク)は風邪のため欠場したが、チームは2-0で勝利している。またフランクフルト対ブレーメンでは、乾貴士(フランクフルト)が開幕3連続ゴール以来の4点目をあげている。得点が生まれたのは90分。右サイドでユングのスルーパスに反応するとそのままドリブルでゴール前にしかけ、GKをかわして逆サイドネットに突き刺すシュートを決めた。一時は勢いを失いかけたフランクフルトだが、この日は4-1の快勝だった。

 この節のもうひとつの日本人対決は日曜日に開催されたハノーファー対レバークーゼン戦だった。シャルケ戦以来5連勝していたレバークーゼンだが、この試合は2-3で力尽きた。酒井宏樹(ハノーファー)はベンチ入りしたものの出場機会はなし。一方、細貝萌(レバークーゼン)はフル出場を果たし、粘り強いプレイでチームに貢献している。ハノーファーの3点のうち2点がPKによるもの。DFの軽卒なプレイが白星を遠ざけた。

 首位バイエルンはアウフスブルクを2-0で退けており、2位レバークーゼンとの勝ち点差は11に広がった。前半戦の最終節、2位以下のチームはこれ以上離されたくはないはずだ。

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