【クラブW杯】各大陸王者が日本に集結。注目選手はコイツだ! (2ページ目)

  • 鈴木英寿●取材・文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

一方、チェルシーの対抗馬は、ブラジルの強豪コリンチャンスである。このチームのタレントで最大の注目は、2000年代、Jリーグでゴールを量産したFWエメルソンだ。浦和レッズで大暴れした若きスピードスターも、12月6日の大会初日に誕生日を迎え、34歳となる。

 パスサッカーのチェルシーに対し、コリンチャンスはカウンターを得意とするチームである。ベテランとなったエメルソンが、往年の突破力と個人技で日本のファンを沸かすことができるのか、古巣のファンならずとも期待は高まる。また、DFファビオ・サントス、MFダニーロ(いずれも元鹿島アントラーズ)といった元Jリーガーも来日予定。今年のクラブワールドカップは懐かしい顔ぶれも必見だ。

 アジアで安定した実力を披露する韓国からは、蔚山現代が登場。準々決勝ではメキシコのモンテレイと対決する。パワーに勝る蔚山現代が、パスサッカーを伝統とするメキシコ勢とどう戦うのか、両チームの戦術スタイルの違いにも着目したい。

 さて今大会、ダークホースをひとつ挙げるとすれば、サンフレッチェ広島とプレイオフで激突するオークランド・シティを推したい。オセアニアの雄は、今大会で史上最多4度目の出場となる。2009年大会では開催国枠のアル・アハリ(UAE)を破り、さらに5位決定戦でもアフリカ王者のマゼンベ(コンゴ民主共和国)を3-2で退けるなど、サプライズを起こした実績がある。バルセロナ出身の攻撃的MFマネル・エクスポシートは、昨年大会で柏レイソル(開催国枠)に0-2と敗れた試合を引き合いに出し、「初戦に集中しなければならない」と気を引き締め、サンフレッチェ戦にすべてを投げ打つ覚悟だ。

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