【ドイツ】大敗したフランクフルト。乾貴士「今はこのくらいのレベル」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 フランクフルトにとっては、センターバック2枚が前節から代わる難しい試合でもあった。守備だけでなく、ビルドアップの起点としての役割も担うポジションの選手が代わったことで、いつもと違う雰囲気があったかもしれない。もちろん、代役の選手ばかりのせいとはいえない。何よりも「前が点をとらないと」(乾)いけなかったが、決定的なチャンスを生み出せないまま、後半にはさらに2点を失い、0-4の大敗で試合は終わった。

 サッカーの内容や方向性、主要メンバーが代わったわけではない。ただ、疲労感や、チーム内にちょっとしたひずみがたまってくる時期である。勢いのいいサッカーでスタートダッシュに成功したフランクフルトだが、年内のリーグ戦、残る2戦で立て直しをはかっておきたいところだ。

「良い試合もあれば悪い試合もあるし、今はこれくらいのレベルのチームだということ。ケガ人もいますし。でもみんなで乗り越えていけたら上に行けると思うので、しっかり頑張りたいです」

 乾自身についていえば、2部でプレイしていた頃に比べればしっかりと前を向いている印象を受ける。フランクフルトは序盤戦のブンデスを盛り上げた立役者。この先も上位争いを面白くする役割が彼らにはある。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る