【ドイツ】大敗したフランクフルト。乾貴士「今はこのくらいのレベル」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

「雰囲気は良くないっしょ」

 乾の口調はさばさば、そしてあっけらかんとしており、早口の関西弁で語り続けた。

「今日の前半が終わってからとか、全然良くなかったです」

 11月30日のデュッセルドルフ戦では、前半34分にFWマトムーアが2枚目の警告を受け退場する。フランクフルトはトップに乾を配した4-4-1に変更して対応する。だが、あっさりサイドを破られ、38分、42分と立て続けに失点する。前半のうちに試合は壊れてしまった。

「失点の仕方が最近、ほんとに悪いので。今日の1点目もほんとに軽かったですし。ああいうのはなくしていかないとこれからも勝てない。攻撃陣はもっと点を取れる雰囲気を出さないといけないですし、攻撃のバリエーションとかを増やさないといけないですけど。でも、退場者が出る前のことを考えても別に何もできてなかったので、どっちにしても今日は、もう負けるべくして負けたのかな」

 迎えたハーフタイム、フェー監督は激怒していたと言う。

「良くなかったですよね。監督ブチ切れでしたもんね。今日は一番(ひどく怒っていた)ですよね。ドルトムント戦と今日くらいじゃないですか。今日はヒドかったですね。選手はシーンとしてました。まあ、しゃあないですよね」

 乾は自虐的に試合を振り返った。

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