【ドイツ】ＥＬドロー発進。酒井高徳、岡崎慎司が語ったそれぞれの課題 (3ページ目)

「今は練習でもボールを受けることやドリブルはできている。だから決め切るところだけを意識しているし、監督からも求められている。今の状態だったら……とも思うが、監督が信頼を置いている選手は他にいるから」

　先発で使ってくれてもいいのに、という気持ちを、間合いに込めた。

「オレとか高徳は練習でも一回シュートを外すだけでがっかりされる。監督はチャンスを与えるというより、チャンスを奪い取りに来いという感じ。オレらはこのチームの誰よりもハングリーなんですけどね。高い意識も持っているし、日本人としてこのリーグで満足なんてしていない」

　チャンスメイカーでありストライカーでもある岡崎は、結果が出ない時期はぐるぐるといろいろなことを考えるようだ。だが、結果はひとつ。ゴールさえ決めることができればすっきりとするはずだ。

「監督は結果を求めている。オレは自分の評価（自己評価）を大事にしている。でも、最後は結果（得点）だということを意識している」

　二人の置かれた立場は日本代表での往復も関係している。指揮官の方針により、チームを離脱する時間の長い選手に信頼が置かれにくいというのも、ある意味では仕方がない。彼らはどこでチャンスをものにするか。少し長い目で見ていきたい。