【ドイツ】ELドロー発進。酒井高徳、岡崎慎司が語ったそれぞれの課題 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

「攻撃でも、去年はサイドバックを使って逆サイドに展開できていたりしたのが、相手のディフェンスラインに5、6枚ならんでしまい、後ろはオレと、あと一人か二人という状況が後半にもあった。一発のロングボールで簡単に数的不利になってしまう。全体のバランスが悪い」

 だが、自分のプレイに最も納得がいかない。この日は試合が終わると、立ち上がれずにピッチに倒れ込んだ。

 去年からヨーロッパリーグ出場を楽しみにリーグ戦を戦っていたという酒井。グループリーグで終わらず上位進出して欧州の強豪との対戦を願っているはずだ。

「今日は何もうまくいかなかった。後半は上がるチャンスもあったのに、クロスも上げ切れなかったし。味方が信じて中に入ったり、ボールを出してくれているのに、情けない。オレがちゃんと攻撃にからめていれば、2-2で終わる試合ではなかった」と、悔しさが口をついて出た。

 一方、62分からの途中出場となった岡崎は、ゴール前に抜け出す動きでチャンスを作ったが、どれも実らなかった。68分には右サイドをワンツーで抜け出しマイナスのパスを送るも、カカウが決め切れない。75分にはハイナルのパスを左足でシュートするが、これも防がれた。さらに87分にはカカウから浮き球のスルーパスを受けるが、シュートには至らず。ゲームが停滞した時間帯、チームに新鮮な風を送り込むようなスピード感溢れるプレイで会場をわかせたが、ゴールにはつながらなかった。

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