【イングランド】プレミア開幕。シティ、ユナイテッドらビッグ6の戦力は? (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by GettyImages

 40歳のロジャースは、昨季プレミア初参戦となったスウォンジーを率い、11位でシーズンを終えた。同時にイングランドには目指しいショートパスを多用したポゼッション・スタイルでファンを魅了したことが古豪リバプールの目に留まったことは明らかだ。

 対するビラス・ボアスは、昨季はチェルシーを6ヵ月で解任となる屈辱を味わったが、汚名返上のチャンスに燃えている。レアル・マドリードへの移籍が噂されるMFモドリッチの去就は気になるが、攻撃的なスタイルを好む34歳の青年監督にとって、高貴なチェルシーに比べればアットホームなトットナムではチームを指揮するうえでの障害も少ないはずだ。

 2人はともに、かつてジョゼ・モウリーニョの下でコーチとして支えた者としても知られるが、果たして師のように名将への道を歩むことができるのか。指揮官としては若い2人だが、いずれも確かな理論と攻撃的サッカーを志向することで知られるだけに、新天地でどんなサッカーを見せてくれるかも興味深い。

 前評判ではシティの連覇が有力だが、果たしてシティの黄金時代は到来するのか。それとも、ユナイテッドやチェルシーが意地を見せるか。昨季からチームを変えて指揮を執る監督も少なくなく、そのあたりの事情を想像しながらの観戦もまた面白いかもしれない。

 そして日本人選手に目を向ければ、香川以外にも、アーセナルからウィガンへのローン移籍が決まった宮市亮、昇格組のサウサンプトン所属の李忠成がいる。こちらも見どころの多いシーズンとなりそうだ。


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