【イングランド】マンU主力組との初共演にも「違和感なかった」香川真司 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 本人が「体がまだまだキレてない」と語るように、88分にはナニからゴール前で決定的なパスを受けながら、トラップが大きくなってシュートを打てずに終わったシーンもあった。だが、今はむしろ「練習から自分のよさを出し、それを相手にも理解してもらえている」という充実感のほうが大きいようだ。香川が語る。

「この環境に早く慣れていければ、(自分の)よさを出していける。周りはほとんど知っている選手ばかりなんで、その選手たちのよさを引き出しながら自分も生きていければ、よりゴールを取れるっていう雰囲気はあるのかな、と思う」

 主力が合流し、本当の意味での開幕へ向けた準備が動き出したマンU。その中にあっても、香川は焦ることも浮き足立つこともなく、ごく自然にチームの中で自分自身の戦闘準備を整えているように見えた。

「もちろん(開幕から)試合に出ることが目標だし、そういう意味ではこういう戦いの中で結果を残していかなきゃいけない。もっともっと存在感を出していけるようにがんばっていきたい」

 EURO組合流後の初ゲームは、図らずも“マンUの香川”がますます板についてきたことを示す一戦となった。

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